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清瀬の家

ご両親の家の隣に建てた、共に働く若いご夫妻の家です。

明確なスタイルがおありで、建物は4間角(7.2m×7.2m)、リビングの天井高は2,600mm以上、各部屋の配置にも具体的な考えをお持ちでした。新しい住まいにはお使いのガラスのテーブルとコルビジェの黒のLCソファが置かれる予定で、奥様は白い天井と壁、深いブラウンの造作家具を希望されました。私達は好きだというインテリアのお店を見て廻りました。

そんな中での課題は、場所と場所がどのような繋がりを持ち、関係していったら良いだろうかという事でした。

外観はご主人の趣味であるサーフィンから船のデッキをイメージして作っています。内部は、1階が主室と水廻り、2階が個室という構成です。「主室」と「玄関・収納廊下・水廻り」は高さ1,800mmの造作家具とガラスドアによって分け、「玄関・収納廊下・水廻り」→キッチン→2階へと家事動線を作っています。広がりと常に家族の気配を感じることができます。2階は勾配天井で、個室の出入り口扉を巾1,400mmの引き戸とし、トイレも含めて欄間部分に透明ガラスを嵌め込んでいます。暗く閉塞的になりがちな中廊下プランを、風通しが良く明るい空間となるよう工夫をしています。南側の大きな開口がある2階の階段ホールは、物干しや日向ぼっこにと、小さなスペースですが、それぞれのお気に入りの場所となってくれました。

建物のシンプルなかたちにより、断熱は外断熱工法を採用しています。

敷地面積:143.42㎡(43.38坪)

建築面積: 51.84㎡(15.68坪)

床べ面積:101.56㎡(30.72坪)

施  工:大隈建設

造作家具:キッチン倶楽部

清瀬の家/南側外観