コの字の家(住宅建築賞優秀賞)
東日本大震災で半壊した家の建て替えです。 Houzz特集記事に取り上げられました。 懐かしさと現代性が息づく福島の家13選 https://www.houzz.jp/ideabooks/112564053/list 3人のお子さんが独立し、ご主人はプライベートでは少年サッカーのコーチ、奥様は幼稚園のお仕事をなさっています。共に子供達との関わりや地域の方達との交流が多く、おうちのごはんが大好きと言うお子さん達が休日に帰ってきてお母様の料理を手伝います。そんなご夫妻の希望は、お友達や家族3世代が集い宿泊できる広い和室(ゲストルーム)と10組の寝具が収納できる押し入れ、3台分の駐車スペースがある事、移動家具全般を新しくしたいということでした。打合せの中では、明るく段差の無い室内・中庭・広い開口・コンパクト・シンプル、というキーワードがありました。 敷地は東に下る雛壇状の住宅地にあります。もとの2階建ての住まいは、南側に道路を持つ他の建物同様に道路側に駐車場と庭、奥が建物という配置で、家族が集まる和室は緑の芝生と草木がある庭に面するレースのカーテンが閉じられていました。 日々の生活の場とゲストルームを分け、庭を中心に据えた平屋です。バスコートや物干コートを設け、光や風を取り込んでいます。道路側よりゲストルーム棟、寝室棟、主室棟を東隣地側が空いたコの字に並べ、棟毎に適切な天井高を決めています。従って外観は高さや勾配の違う屋根3つが肩を寄せ合うような表情となりました。玄関を入るとホールから直にゲストルームへ、一方中庭を眺める廊下は主室へ続きます。主動線である廊下の他に寝室からの裏の動線を作り、全体はコンパクトでありながら各部屋は独立性が高く、アクセスし易い関係ができました。それぞれの部屋は中庭に開かれ、部屋と庭は開放的でごくプライベートな場所となりました。 友人や家族と過ごす時間を、時には密に時には緩やかに、つながり、過ごし、感じることができる住まいです。震災によって日本に留まらず皆が、本当に大切なものは何かという事を考えました。施主の想いは、そのような問いかけに、この家の在り方を通して示された一つの答えではないでしょうか。 敷地面積:293.09㎡(88.65坪) 建築面積:107.31㎡(32.47坪) 床べ面積:101.13㎡(30.60坪) 施  工:佐藤建築研究室 造作家具:キッチン倶楽部 レビュー: ※ お施主様から: https://www.houzz.jp/viewReview/855534/ ※ 写真家の方から: https://www.houzz.jp/viewReview/931761/ ※ ダイニングテーブルを手がけていただいた方から: https://www.houzz.jp/viewReview/1081762/ ※ 植栽を手がけていただいた方から: https://www.houzz.jp/viewReview/1038737/